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山の日レポート

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通信員レポート

今日の大正池 ~朝だけの景色~

2021.07.19

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

梅雨が明け連日、夏本番を思わせる天気が続いています。
上高地の顔でもある大正池も夏の表情に変わりつつあります。

靄(もや)に包まれた湖面に降り立つと、思わず息をのむ幻想的な景色が飛び込んできます。
昨日の夕方、急な雷雨が上高地に潤いをもたらし、その水蒸気が靄のカーテンとなり、朝日を合図にゆっくりと穂高の峰々を映し出します。

この風景はいつでも見られるわけではありません。やはり朝だけです。
もちろん天気も良くないといけませんが、日中になり日が昇ると必ず風が出て、波立ちが強くなってしまうため、このような景色は見ることはできません。
夕方も波は止みますが、やはり朝の方が断然きれいです。

最近、大正池の湖面が小さくなり常に流れが生じていることなどから、湖面の水鏡が以前のようには見られなくなっています。
しかし、朝靄は、これから秋にかけ条件さえ揃えば出会える機会が増えてきます。

静かな湖面を独り占め(2019年8月撮影)

水鏡の湖面に歓声がこだまする大正池(2019年9月撮影)

朝靄が湖面に異次元の空間を作りだす(2019年10月撮影)

朝靄の大正池に、ぜひお出かけください。

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