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山の日コラム

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通信員コラム

小鹿の恩返し?

2021.09.10

全国山の日協議会

~中国山地の山里から~ 畝崎辰登

『ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会』関係者の畝崎さまからレポートいただきましたので紹介します。


わが菜園の出来の良い野菜(笑)などを狙って日夜動物たちがやってきます。猪、鹿、アライグマです。なので、家や菜園の周りに延べにすると700mほど獣害対策用の柵を施しています。
日課の朝の菜園散策の時、柵辺りがどうもザワザワするんですね。そばに行ってみると、かわいい小鹿が網に絡まり、何とか逃げようと必死にもがいていました。私は、家に戻り草刈り鎌を持って小鹿の所に行き、絡まった網を一つ一つ切って丁寧にほどいてやりました。小鹿はその間、ジ~としています。自由になると、小鹿はぴょんと跳ね柵から少しずつ離れ、私の方を何度も振り返りながら・・、やがて雑木林に消えてゆきました。
それから数日後のことです。菜園で野良作業をする私を遠くから鹿の親子が見つめています。母親の方は、お辞儀のような仕草もします。その日から3~4度、こんな姿を見かけました。

耕作放棄地で草を食べる鹿の家族

最近、周辺の雑木林を散策していて、椎茸栽培用の原木や薪用に伐り出したコナラの切り株から、「ひこばえ」が育っている事に気づきました。「ひこばえ」は鹿の好物で、いつもの年なら根こそぎ食べられてしまいます。これは子鹿の恩返し?描いていた暮らしと雑木林の循環ができるか? そんなことを想いながら、きょうも雑木林の散策をしています。

コナラの切り株から育つ「ひこばえ」

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