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山の日レポート

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通信員レポート

草紅葉のアヤメ平へ

2021.10.02

山の日通信員
日本山岳会 群馬支部山の通信員G
日本山岳会群馬支部根井

雲上の楽園を目指して

日本山岳会群馬支部は、毎年秋の恒例行事、尾瀬合宿を10月2、3の両日に行った。今年は2日にアヤメ平に行く班と至仏山に登る班の2パーティーに別れての実施。参加者19人は午前7時に片品村戸倉の第一駐車場に集合した後、乗合タクシーに分乗して鳩待峠に向かった。ここからいよいよ二手に分かれての行動。無事の下山を誓って、午前7時55分、それぞれ元気に出発した。

アヤメ平から富士見小屋に向かう途中、アヤメ平の南側を望む。冬は大きな雪庇ができるところだ。

注意を要する樹林帯の木道

アヤメ平班は根井康雄支部長がリーダーの14人のパーティー。千葉支部のメンバー数人も加わって、さながら交流会の様相だ。「1.5倍かけて歩き、1.5倍楽しむ」(根井支部長)の言葉通り、歩きだしはゆっくりのペース、周りの景色や植物などを観察しながら樹林帯を進む。

木道にツタウルシの葉が。3枚に分かれているがこれで1枚の葉。「三出複葉といってこの葉っぱがあったら触らないで。紅葉できれいですが、触るとかぶれます」。

ヌルヌルの木道。何人かが滑って転倒したが、大事には至らず。

天気急変の横田代

午前10時、横田代に到着。小雨模様で風が冷たい。レインスーツを着たメンバーも。

横田代から至仏山を見る。山頂は雲の中。晴れていれば絶景なのだが・・

アヤメ平は冷たい風の中

午前11時20分、アヤメ平着。思いのほか風が強く、お昼ご飯は富士見小屋跡前で摂ることにした。

アヤメ平も天気回復せず。残念ながら燧ケ岳も雲の中。

植生復元も道半ば

植生復元の現場。数年前にたまたま作業風景を見学させてもらったが、裸地化・乾燥化した場所に池塘の土を入れて養生した後、尾瀬ヶ原で採取したミタケスゲなどの種を播き、その上に種が飛ばないように草を敷いてチシマザサで押さえるという、とても手間暇のかかる作業をしていたのを思い出した。一度壊した自然を回復させる難しさを改めて感じた。

湿原は植生復元の途中

尾瀬の看板前で記念撮影

食事を済ませて記念撮影。当初はこの後、来た道を戻る予定だったが、木道が滑って危険なため、富士見下に下山することに。

気持ちの良い林道歩き

午後、天気は回復、木漏れ日が気持ちよい。
14時47分、富士見下着。全員無事下山した。

アヤメ平班活動データ、合計時間6時間52分(休憩時間1時間39分)距離11.4km、上り487m/下り767m(累積)(通信員木暮幸弘)

ブナの黄葉。青空とのコントラストが美しい。

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