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山の日レポート

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通信員レポート

雲上の山歩き ~八ヶ岳 権現岳~

2021.10.16

山の日通信員
一般財団法人自然公園財団上高地支部
加藤 銀次郎

松本市在住Mさんからのレポートです。
 ◇
10月14日に天女山登山口から八ヶ岳権現岳(2,715m)に登ってきました。
天女山登山口(1,500m)からスタート、秋の乾いた冷たい空気の中、落葉を踏みしめて歩きだします。
スタート地点から一時間ほどは緩やかな上りが続いていました。
なだらかな裾野をつめて行くと、前三ッ頭へとりつく本格的な上りが始まります。
見事な笹の海の中、標高を上げて行きます。

笹の海を歩く

時折、鹿の鳴き声が森の中に響いていました。鹿の食害に遭い、枯れてしまっている樹木も目につきました。日本の様々な場所で、いかに鹿の食害から植生を守るかが課題となっています。
樹林帯を抜けて前三ッ頭(2,364m)に到着しました。ガスに巻かれ視界は利きませんでしたが、足元でマツムシソウが咲き残っていてなぐさめられました。

マツムシソウ

三ッ頭まで達すると、雲海を抜けて頭上に青空が広がっていました。眼前に権現岳や赤岳も見えました。

三ツ頭から権現岳・赤岳を望む

振り返ると南アルプスの山々が雲上に連なっています。

素晴らしい展望が出迎えてくれ、心なしか足取りが軽くなります。
しかしここから岩場を含む登山道となるので油断禁物です。
三ッ頭から一時間ほどで権現岳山頂に到着です。先ほど見えていた赤岳が間近にそびえ立っています。

権現岳からの赤岳方面の眺望

眼下には権現小屋、さらに編笠岳方面に青年小屋が見えました。

権現小屋

編笠方面を望む

富士山も顔を出してくれて言うことなしです。

遠く富士山を望む

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