山の日レポート
通信員レポート
第33回ハセツネCupレポート ~スタッフ編~
2025.10.14
五日市高校の2年生です。今日はアウトドアコースの授業の一環として、ハセツネ大会にボランティア参加しています。
アウトドアコースでは、ロゲイニングをしたり、山に登ったり、山を走ったりとした活動を行っています。
山を走るのは少し怖くて、雨の後などは滑りそうであまり得意ではありません(笑)
ハセツネについてはこれまで全く知りませんでした。実際に参加してみたら、人の多さや、たくさんの方々が関わって運営されている大会であることに驚きました。
ゴール日の明日は3年生がボランティアとして活動します。
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去年に引き続き、選手受付を担当している都立五日市高校の皆さんにお話を伺いました。
今年は受付会場が、駅から徒歩15分の場所にあった会場から、2025年に開業した駅前の「フレア五日市」に変更となり、より華やかな雰囲気の中での開催となりました。
先生方、お話を伺ったMさんYさん、ありがとうございました。
武蔵五日市駅前の「フレア五日市」で活動する五日市高校のみなさん
私は十数年、このボランティアに携わっています。
マイクロバス6台を中心に、バスが入れない場所ではワンボックス車を使用します。
バスは登山口近くで待機し、リタイアした選手が集まったところに乗り付けて駅までお送りします。
例えば第一関門の場合、選手には上川乗(かみかわのり)まで基本的に自力で下山してもらい、そこへ私たちが迎えに行きます。
関門の閉鎖時間帯がピークとなるため、20時から23時頃には6台すべてが出払うこともあります。
カーブの多い山道を走るので、疲労した選手の体に負担をかけないよう、安全運転を何より心がけています。
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輸送部の車両置き場で、ドライバーチームを代表して桜沢さんにお話を伺いました。
桜沢さん(左)と、ドライバーチーム(輸送部)のみなさん
救護部長 川瀬さん
救護部の活動は大きく3つに分かれます。
ひとつは総本部での全体の進行状況の確認、もうひとつは駅前「フレア五日市」に設けられた救護室の運営、そしてもうひとつがコース上に配置されたスタッフによる現場での対応です。
スタッフはできるだけ医療関係の資格を持つ方にお願いして、万が一の際の対応や、関門などでリタイアされた傷病者の処置などを行っています。
毎年、大なり小なり、転倒や、気候による低体温・軽い熱中症ぎみのケースなどが発生しています。
今年に関しては、熊への注意も必要です。山に慣れた方はご存じかと思いますが、人が多い場所で休憩するなど、感性を働かせて行動していただきたいです。
現場担当 建部さん
ハセツネの救護スタッフとしては今年で6~7回目の参加になります。
山登りが好きで、東京都山岳連盟の救助隊に所属していたご縁もあり、この活動に関わっています。
私はこれから第二関門の月夜見駐車場へ常駐しに向かいます。
3名のスタッフで活動しますが、夜通しの活動となりますので上下ダウンなど持参します。毎年天候を気にします。暑さや寒さ、選手の体調は特に天候のコンディションに左右されます。
左:川瀬さん 右:建部さん
司会(MC)のほか、全体の進行と演出も担当しています。ハセツネへの関わりは今回で8年目ほどになります。
元々は選手として各レースに参加しており、15〜16年前からトレイルランニングのレースプロデュースを始め、そのなかでMCも務めるようになりました。
日本のトレイルランニングの歴史はハセツネの歴史と同じ、激しくて険しいこのレースが、日本のトレランの原点だったというのは誇るべきことだと思います。
今年は大会が大きくリニューアルされ、スタート・ゴール会場も新しくなりました。
今年はあきる野市制30周年ということで、あきる野市さんが前向きに考えてくれたと聞いています。
以前は表からは目立たない場所でしたが、今年は檜原街道という大通りからスタートしてフィニッシュが駅前ですから、色々な方に見て頂けるのではないかなと。
トレランて結構日本で盛んにおこなわれているんだけど、あんまり知られてない。
なんで知られていないかというと、人から見えないところでやってるからです。
そういった意味で、スタートフィニッシュを色々な人に見て頂けるのが大事で、それでここに移ってきました。
駅前ということで、一般の方もいらっしゃるので、動線の整理や誘導などスタッフの対応も重要になります。選手にしてもコースが変わるのでとまどうことも多いと思います。
ハセツネは日本で一番古いトレランレースで、歴史と伝統があります。
その伝統を受け継ぎながらも、新しい形にも挑戦しています。
日本トレイルランニング協会会長 福田さん
ここ第一関門の浅間峠は、リタイヤも可能な場所となっています。
車では入れない場所のため、トイレテント、トイレ本体、救護テント、関門運営に必要な重い機材などを人力で運び上げ、終了後にはまた下ろす必要があります。
ですので、ボランティアの皆さんにも体力のある方々にご協力いただいています。
この浅間峠を境に、ストックが使える区間になるので、ストックの準備をする選手でピーク時には人であふれることもあります。
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浅間峠を代表して競技部副部長の山田さんにお話を伺いました。
ふもとから通常一時間以上かけてたどり着く場所にある浅間峠ですが、取材で向かう途中でも、スタッフの方が速足で行き来する姿が見られました。
関門スタッフによる選手一人一人に対する心のこもった応援は、大きな力になったことでしょう。
競技部副部長の山田さん
選手を迎えるボランティアの皆さん
人力で上げ下ろし設置するトイレ
応援の高松さん
今日は友人と一緒に家族の応援に来ています。
昨年は私も安全走行会に参加し、マーシャルとして走りました。
第一関門の浅間峠は、まだ明るい時間帯に選手が通過するため、顔を見て応援できると思い、この場所を選びました。
今年はスタートとゴールが駅前になり、より華やかな雰囲気になっていて素敵だなと思います。
左:高松さん 右:小保方さん
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