
アンバサダー
応援メッセージ
第1回大会から第10回大会へ~山を想う心を未来へつなぐ~山の日2026メッセージ
2026.08.10
第10回「山の日」記念大会が、岐阜県飛騨高山で開催されること、心よりお祝い申し上げます。
岐阜県の山……夏になると思いだす山があります。
北アルプスにそびえる笠ヶ岳です。
笠ヶ岳に初めて登ったのは、大学1年生の夏合宿でした。私の母校山岳部の夏合宿は、剱沢か涸沢にベースキャンプを張っての定着(主にクライミング)を1週間、その前後に縦走を1週間、予備日を含めると合計20日程度でした。
この年は、折立から太郎平へ登ったのちに、穂高連峰まで縦走する計画で、途中、双六池に2泊して、笠ヶ岳を往復することになっていました。
笠ヶ岳の計画は、コーチを務めていた女性の先輩(卒業生)の勧めによるものでしたが、当時の私にとっては、縦走の合間にひと息つくようになんとなく登った山であり、正直にいうと断片的な記憶しかありません。しかし、その後何年も山登りを続けるうちに、登山を始めてごく早い時期に笠ヶ岳に登ったことは、幸運だったなあと思うようになり、先輩が勧めてくれたことに、とても感謝しています。
皆さんもご存知のように、笠ヶ岳はどこから眺めても美しい山容です。主脈から少し離れた位置にあるため、端正なその姿は存在感があります。自分が登った山を、ほかの山から望むのはほかにはない幸せなひと時です。初めて登ったときのことは、大して覚えていなくても、一緒に登った仲間のことや、当時のいろんなことを思い出させてくれます。
どこからの眺望が好きかというと……とてもひとつには絞れませんが、黒部五郎岳のカールにある黒部五郎小舎のテント場から眺めるのも大好きです。とくに夕暮れどき。夕ご飯の片付けを終えた後の、のんびりした時間。空が茜色に染まるなかにそびえる、笠ヶ岳の姿の美しいことよ。
今年もまた、笠ヶ岳を眺めに、登りに、あちこち歩きたいと思います。
皆さんも、どうぞよい夏山シーズンをお過ごしください。

空が茜色に染まるなかにそびえる、笠ヶ岳
RELATED
関連記事など