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山の日レポート

山の日レポート

山の日を知ろう

【連載:ひろしま「山の日」(上)】誕生

2021.11.01

全国山の日協議会

ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会 前・事務局長 畝崎辰登

2002年に始まったひろしま「山の日」県民の集いは、祝日「山の日」制定に向けて一つのきっかけとなった活動でした。
2019年6月2日開催の18回大会では、15市町の会場で14,000人あまりの参加者を得て開催されました。
ひろしま「山の日」の目標は、全23市町で開催し県民280万人の1%が参加する集いにすることです。
これは全国の「山の日」活動の、モデルになるものと思います。
ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会 前事務局長畝崎さんに、これまでの歩みを書いていただきました。

ひろしま「山の日」のロゴフラッグ

「山高きが故に貴からず」 低くとも身近な山へ

「山高きが故に貴からず」広島の山は中間地や瀬戸内海側がなだらかです。北の中国山地に行くと少し険しくなります。広島市内平和大通りの東の端にある比治山は標高71m、厳島神社のある宮島の弥山(みせん)は535m、西中国山地の恐羅漢山は1,346mで広島の最高峰です。高い山は少なく、日本の中でも広島は人の手の入った里山の多い事が大きな特徴になっています。身近なところに物語を宿した山がたくさんあります。
そんなことから、「身近な山に出かけよう」そして「身近な山を大事にする」きっかけとしてひろしま「山の日」を、それを普及させる運動として『ひろしま山の日」県民の集い』をつくりました。

2002年、ひろしま「山の日」誕生

「山の日」をつくることになったのは2002 年の事です。2002 年の2 月、全国から東広島市へ森林ボランティアが集まって「第7 回森林と市民を結ぶ全国の集い」(主催:国土緑化推進機構、実行委員会他)が開かれました。2泊3日の日程で北海道から鹿児島まで約2,300人が集い、森林ボランティア活動をしていく上で地域社会とどう関わって行けばいいのかを検討しました。その時のパネルディスカッションでパネリストのひとりから「山の日」をつくろうという提案がなされたのが契機となっています。
いろいろな議論の末、「山の日」を全国各地域につくって行こうということになり、ひろしま「山の日」も誕生したという次第です。

ひろしま「山の日」県民の集い、開会式の様子

民が主体、3つの組織が連携して

議論だけでは進歩がない「山へ出かよう!」と、その年の6 月第一週をひろしま「山の日」とし、ひろしま「山の日」県民の集いを開催しました。会場は、酒の街の水源の山として市民に親しまれている東広島市の龍王山(標高575m)としました。
開催にあたって、広島県山岳連盟(現在の名称:広島県山岳・スポーツクライミング連盟)の協力を得ることとなりました。森林ボランティアだけではなく、山岳関係者、地元企業、大学、高校、みどりの少年団など広く参加を呼びかけた結果、あわせて1500 人の参加となりました。「登山教室」「山の手入れ」「木工教室」「野鳥観察会」山火事防火訓練など、多彩なプログラムを組んで、第1 回ひろしま「山の日」県民の集いをスタートさせました。
森林ボランティア団体、広島県山岳連盟、地元経済団体の3つの組織がそれぞれの持ち味を出しながらゆるやかに連携をして行事を進めていく。後にひろしま「山の日」方式と言われるその一歩が酒の街の水源の山・龍王山から踏み出されたのです。

山の手入れ活動

原木への椎茸菌の駒うち

次回は、【ひろしま「山の日」(中)】 歩み と続きます。

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