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山の日レポート

山の日レポート

山の日を知ろう

【連載:ひろしま「山の日」(中)】 歩み

2021.11.11

全国山の日協議会

ひろしま「山の日」県民の集い実行委員会 前・事務局長 畝崎辰登

イメージポスター(2017年)

少しずつ少しずつ、18年間積み重ねて

2002年に始まった『ひろしま「山の日」県民の集い』も今では18回になりました。最初は一会場で行事を行っていましたが、回を重ねるごとに会場も参加者も少しずつ増えてきました。ひとがつながり2019年の集いは広島県内の15市町16か所の会場で開催、13,600人が参加するネットワーク型の行事になっています。

高原の風の中で、北広島町会場の開会式(2010年)

森林ボランティア団体と山岳団体が両輪になって

森林ボランティア、山岳関連団体、行政、メディア、企業などの約100人が実行委員として、そして約130の団体、企業、学校が企画運営に参画しています。「山」をキーワードに参加団体の特色を生かした企画を持ち寄って、自由にプログラムを行うや形式としています。身の丈に合ったコンパクトな運営をする会場や企業・高校・大学などその土地柄や事業運営者のネットワークを生かした企画もありと、実にさまざまです。
こうした中で広島県内にネットワークを持つ森林ボランティア団体と山岳団体が軸になって各会場で牽引的な役割を果たしています。広島は里山の国、なので里山に関わる意味を体感していただきたいと、県民からすると日頃はハードルの高い「里山の手入れ」と「里山歩き」のプログラムを大事にしています。

広島は里山の国、里山の手入れ

木登り体験

子どもたち、高校・大学生、家族連れの参加を促す

集いを息の長い活動にしていくためには、若い世代の参加が重要なテーマです。
「6月の第一日曜日は身近な里山へ」という呼びかけで、自然観察会、ネイチャーゲーム、木工教室、木登り体験といったプログラムも行っています。
例えば、写真の湿原観察会のインタープリターは生態学が専門の大学教授です。参加者は、県民・学生・小学生など、約2時間の時間を一緒に過ごす中で自然と、そして多様な世代との触れ合いも生まれています。
参加者を想う企画と地道な積み重ねの結果でしょうか。山の日を楽しみに待つ若い世代や家族連れも少しずつ増えています。

湿原観察会、小学生や大学生の姿が印象的

家族で体験。森のネイチャーゲーム

家族連れの姿が目立つ大竹市会場(2015年)

迎える、出かける、つながりづくり

私たちの活動が10年目にかかった頃、わが国の各地に「山の日」や「森の日」があることを知りました。全国では「山の日」を国民の祝日しようとする運動も始まっていました。
広島では2つの方針でつながりづくりに取り組みました。講演会やネットワーク会議を企画しゲストを迎える事、そして東京等で開催される全国規模の勉強会や行事にも参加するなどの出かけるつながりづくりです。
これまで植物学者の宮脇昭さん、千葉県知事として「里山条例や里山の日」つくられた堂本尭子さん、「四国山の日」重鎮の鶴見武道さん、「おおさか山の日」や全国山の日協議会のキーパーソン、それから2017年の集いには林野庁長官の今井敏さんに瀬戸内の島・大崎上島町へ来ていただきました。
私たちの想いを伝え、識者の知見や活動を中心的に進める人たちの動きを学び、多くの方に支えられ18年間ひろしま「山の日」運動に取り組んでいます。

次回は【ひろしま「山の日」(下)】 これから をお届けします。

全国「山の日」フォーラムで広島の活動をPR(2016年、東京国際フォーラム)

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