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山の日レポート

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通信員レポート

第5回田部祭(2022年 5月22日)

2022.06.01

全国山の日協議会

はじめに 日本山岳会山梨支部 北原孝浩

 奥秩父をこよなく愛し、とくに笛吹川源流域を世に広めた登山家であり英文学者の田部重治の遺徳を忍ぶ「第5回田部祭」(碑前祭)が新緑眩い5月22日に地元関係者やJAC山梨支部員が多数参加して厳かに開催された。JACの坂井広志副会長も急遽来訪され、式典では山梨市観光協会副会長・三富支部長の雨宮 巧氏の挨拶のあと、JAC山梨支部長が代表して献花した。

田部重治文学碑  文学碑の文章は「笛吹川を遡る」の一説、文字は近藤信行氏

「田部祭」

 この田部祭はJAC山梨支部が数年前に開催を行政に働きかけて実現したものである。西沢渓谷入り口の旧西沢山荘前に登山靴をイメージした大きな記念碑が設置されたのは30年ほど前である。
 地元山梨市が田部重治氏のレリーフを制作してこの記念碑にはめ込み、田部重治氏の玄孫の田部泰一氏、高木晴雄山梨市長、JAC山梨支部員など多数が参列して除幕式を行ったが、これが第1回田部祭(2018年7月21日)である。

田部重治レリーフ  

旧西沢山荘

西沢渓谷一周

 式典後JAC山梨支部では毎年西沢渓谷を一周する慣わしでいるが、2年前の6月に超有名な「七つ釜五段の滝」近くの遊歩道が夕立で崩落して、この滝を間近で見ることができなくなった。
 ここから遊歩道へは西沢の急斜面に登山道が仮設されてはいるが、急勾配で滑りやすく通過する際には注意する箇所と思う。

西沢渓谷図(山梨市HPより)

 前日夕方から明け方まで降った雨で、渓谷の新緑がことのほか美しく映え、次々に現れる大小の滝のさまは筆舌も及ばず、暫し足を止めシャッターを押すこと繰り返すありさま。
 例年西沢右岸は石楠花が今を盛りと咲き誇るのであるが、今年は春の訪れが早かったとみえ、既にその美しさ華やかさを観ることは出来なかった。

三重の滝

PDF:DSC_7850


竜神の滝

七つ釜五段の滝の四段目と五段目の滝

 西沢右岸の旧トロッコ路を最奥まで足を延ばし昼食。右岸の遊歩道を下って、今年の田部祭と遊歩道ハイキングという恒例の行事は無事に終わった。

 JAC山梨支部 北原孝浩 記

西沢渓谷中間部の渓谷美

PDF:DSC_7873


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