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山の日レポート

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通信員レポート

「30 by 30と自然共生サイト~里山やゴルフ場の可能性 -里山学講義2023」

2023.03.20

全国山の日協議会

くまの木里山応援団 団長 市川貴大

「里山学講義2023」が2023年3月17日(金)、塩谷町、ロペ倶楽部、くまの木里山応援団による包括連携協定の一環で、ロペ倶楽部にて開催され、(主催 くまの木里山応援団、共催 ロペ倶楽部、塩谷町、後援 全国山の日協議会)、14名が参加しました。
塩谷町の見形和久町長にあいさつをいただきました。

藪を刈払い、ふきのとうが増えてきた

講義①「くまの木里山応援団の里山保全・再生活動」

くまの木里山応援団団長の市川は、2008年から2022年までの参加者数(人/日)の変化を明らかにし、NPO法人から任意団体となり星ふる学校「くまの木」の裏山のみならずロペ倶楽部の里山での活動により参加者数が増加し、スキルアップも図られていることを説明しました。また、自然共生サイトは企業、団体・個人、自治体による様々な取組がキーポイントといわれているため、みんなで関心をもとうと呼びかけました。

講義②「ロペ倶楽部を中心としたJUNの緑地管理」

ロペ倶楽部の中楯正也支配人から、ゴルフ場をはじめ、所有の里山林は地域社会への生態系サービスを提供しうる社会資産として、その価値を再認識・評価することはゴルフ場・地域社会双方に大変重要であり、地域社会と連携して健全な緑地維持に主体的役割を果たしていきたいと述べられました。

ゴルフ場内での緑地の管理作業

講義③「30 by 30と自然共生サイト~里山やゴルフ場の可能性」

環境省自然環境局自然環境計画課の小林誠課長補佐から、生物多様性保全に貢献する場所としてどこでだれが何をやってどうなっているかが見えるようになるのが「自然共生サイト」であり、2023年中に100か所以上を認定予定です。自然共生サイトの認定基準として、里山は二次的自然、ゴルフ場は生態系サービス&健全な生態系に当てはまることが考えられると述べられました。

ゴルフ場の池は鳥のオアシス

講義後、小林課長補佐と会場内にて活発な意見交換が行われました。
人口減少社会の中で、人為的自然を保全・再生していくためには、人が居続ける、雇用がある、活動を持続していく、連携していく、海外のようなグリーン産業が日本でも立ち上がることなどが重要ではないかという議論がありました。また、認定のメリットとして、例えば保安林では税の優遇があるが、自然共生サイトも生態系サービスの向上に寄与することから、税の優遇があってもいいのではないかという意見も出ました。

小林補佐による講義

くまの木里山応援団 団長 市川貴大さんから「里山学講義2023」のレポートが届きました。

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