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山の日レポート

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通信員レポート

「一人の想いから始まる山 ― 岐阜・里山をつなぐ人々」第6話:ジーパンランナーポカリさん

2026.07.17

全国山の日協議会

本稿は、岐阜県の塩原将さんよりご提供いただいた原稿を基に
山の日協議会で編集を行なったものです。
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~「ジーパンランナーポカリ」こと松田直城さん~

美濃國山城トレイルの主な活動である登山道整備、西濃開拓、トレイルランニングの大会開催の担当者の方々の紹介をしていきましたが、美濃國山城トレイルを語るにあたりもう一人、重要な方がいらっしゃいます。
通称「ジーパンランナーポカリ」の名前で親しまれている松田直城さんです。

松田さんは、山城トレイルのイベントや大会でスタッフとして運営をサポートされているだけではなく、自身でも山のイベント企画を立ち上げました。そのイベント企画を通じて、走る人も、歩く人も、子供から大人までみんなが里山を楽しめる場所にしたいとの思いを込めて活動しています。

そんな松田さんですが、コロナ過によりマラソンやトレイルランニングの大会の開催減少した事が、活動を本格的に始めたきっかけだと語って下さいました。人との触れ合いも感染を恐れて避けられるようになり、マスクを着けて走る光景が当たり前となってしまい、自身も人との密を避けるために地元の里山を一人で走るようになりました。当時はマラソン中心でトレイルランニングは始めたばかり。仲間やネットワークはなくただ一人で山に入っていました。
一人で走り続ける中で地元の里山の面白さに気付き「山と山を繋げれば無限の可能性がある。それを大きくして山を愛するみんなと共有し大会として盛り上げたい」そんな夢を抱くようになっていったとの事。やがて地元の議員の方から里山を一緒に繋げてみないかと誘われて揖斐の山々から岐阜市の金華山、さらには坂祝町の勝山へと構想は広がり、ロングトレイルの形が見えてきました。
しかし形が見えてくる中で浮き彫りになってくる夢への課題。それは実現するにはメンバーが少ない事、ロード区間の長さや複数の市をまたぐ事、何より地元の里山の知名度も低く魅力もまだ知られていないと言う事。

もう一つ大きな課題がありました。それは自分自身には競技においての速さも実績もなく世間的な知名度もないと言う事。大会実現の夢は難しく次第に諦めかけていた時に、山城トレイルの代表である坪井さんに出会い転機が訪れました。坪井さんと共にまずは全長100kmという長いルートを目標に掲げ、そのルートを区間ごとに分けて少しずつ試走会を重ねて行きました。
また自身の名前でインパクトを出して、あの里山イベントはあの人達がやっているとみんなに覚えてもらうために自ら名乗った名前が「ジーパンランナーポカリ」。松田さん改めジーパンランナーポカリさんとして活動が始まりました。

試走会を重ねる中で、少しずつ地元の里山の魅力と自分の名前を憶えてもらえるようになり、ある程度走れる仲間が集まったので小規模ではあったけれど記念すべき第一回の大会を開催する事が出来ました。これをさらに大きいものにしていく為には自治体との連携とボランティアスタッフの確保を必要としましたがそこに近道はなく、まさに登山の様に地道に一歩ずつ前に進むしかありませんでした。地道な里山盛り上げ活動を2年、3年とコツコツと行うにつれて、山城トレイルとジーパンランナーポカリの名前が広がっていき、活動に対して賛同し、支援してくださる方々もどんどん増えて行きました。

そして4年目となる今年の2月末、山城GT100として念願の総距離100km獲得標高7000m以上と言った大規模なプレ大会をついに実現。大会参加者は100名を超えました。また3月には美濃國山城トレイル乱にて総距離22km獲得標高1500m以上のコース「KINKA」と総距離45km獲得標高2900m以上のコース「KAKAMU」を同時開催し、こちらは総勢約350名が参加しました。参加者の中には、地元の方々だけではなく世界的規模のレースで活動される方々や、日本有数の大きな大会に参加されるような選手もいらっしゃいました。
私(塩原)もこちらの二つの大会イベントに参加をさせて頂きましたが、大会スタッフの方々をはじめ、ボランティアの方々や地元の方々の熱い声援や活動支援をたくさん頂いて参加している選手との一体感を感じる、地元愛のこもった素晴らしいイベントでした。

そして活動5年目となる来年、本大会として開催に向けて舞台は100kmから100mileへ。更なる飛躍と共に山のイベント活動も多方面に展開。子供から大人までみんなが里山を通じて身近で楽しめる場所にして里山の認知度や理解度、利用頻度を高めると同時に保全活動や支援活動を通じて里山文化を次の世代に繋いで行きたいとの事でした。
私がポカリさんを知ったきっかけはこの活動の駆け出しの頃でした。地元の山々の紹介文をFacebookのグループサイトに投稿をし始めた頃、同じ地元で同世代の方が里山を盛り上げようと活動している事を知り、YAMAPと言う登山アプリにて繋がったのが始まりでした。今では彼の企画するイベントに参加させて頂いたり、山城トレイルにて活動のお手伝いをさせて頂いたりしております。今後も同じ志を持つ仲間として活動の応援をさせて頂きたいと思います。

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