山の日レポート
通信員レポート
足羽山を守ろう!
2025.05.02
足羽山は、市街地に囲まれた標高約116メートルの小さな山です。福井駅のほど近く、福井の「まちなか」に立地していますが、豊かで貴重な自然が残っており、平成 2 年には足羽川と共に「さくら名所 100 選」に選ばれました。春はさくら、初夏にはアジサイ、秋にはモミジなど、季節ごとにその姿を変化させる足羽山では、ウォーキングを楽しむ方や公園で遊ぶ子どもたちの姿が毎日見られるなど、市民の身近な里山として親しまれ、憩いの場にもなっています。
みなさんは、竹の成長速度がとても早いことをご存じですか?驚くべきことに、竹は1年で10メートルも伸びることがあります。時代とともに、山に人の手がほとんど入らなくなったことで、広葉樹林が荒れてしまう一方、成長が早い竹はどんどん繁茂するようになりました。このままでは多くの動植物を育んできた足羽山の生態系が崩れてしまうのではないか、と心配されています。
手ノコで竹を切る様子
こうした竹害や、身近な里山である足羽山をより多くの人に知ってもらおうと、平成25年に設立されたのが、「足羽三山のSATOYAMAを守る会」です。足羽山を守り伝えたい想いを持った市民、団体、企業で構成され、毎年春と秋に、竹林整備事業を行っています。また、2年に1度のタケノコ表年(豊作)には、タケノコ掘りも行います。
今後も、足羽山の現状をより多くの方に知っていただけるよう、身近な里山である足羽山に親しむ活動を行っていきます。
タケノコ掘り
伐採した竹をチップ化
収穫したタケノコ
今年の8月11日「山の日」に福井県で北陸初となる全国大会が開催されます。
大会に向けた機運醸成のため、福井市 商工労働部 観光文化スポーツ局 観光振興課では
福井の魅力や山や自然についての情報をお届けします。
どうぞよろしくお願いいたします。
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