山の日レポート
自然がライフワーク
スマホ昆虫採集#番外編(3回目) 『昆虫の綺麗な目に魅せられて』
2025.10.15
文・写真提供:東京都 太田長樹さん
木曽御嶽山(標高3,067m)は、長野県と岐阜県にまたがる独立峰です。日本百名山のひとつです。古来より山岳信仰の対象として崇敬されてきた霊峰です。広大な裾野を有し火口湖(三ノ池)や滝が点在しています。木曽川水系の源流部でもあります。豊かな自然に包まれた場所です。日本の山では14番目に標高が高く、独立峰としては富士山に次いで2番目に高い山です。その木曽御嶽山の登山道で出逢った昆虫を紹介します。
165-01ヤマトシギアブ
2025/8/1
木曽御嶽山 黒沢口登山道8合目女人堂手前(標高2400m)付近
木曽郡木曽町•王滝村 長野県
ヤマトシギアブは山地での生息数がとても多いようです。水辺近くの樹木や湿った場所に多く生息しています、山地の林縁や沢沿いでよく観察されます。見つけたところも沢沿いの笹が生茂ったところでした。
165-02ヤマトシギアブ
2025/8/2
木曽御嶽山 王滝口登山道8合目避難小屋(標高2470m)付近
木曽郡木曽町•王滝村 長野県
初見参。とても嬉しいです。7:00に剣ヶ峰(3067m)登頂して下山途中の事でした。
中部山岳地帯の標高の高いところに生息しています。日本で唯一の高山性のテントウムシがダイモンテントウです。高山帯に生えるハイマツにつくアブラムシを食べます。
166-01ダイモンテントウ
166-02ダイモンテントウ
2025/8/2
木曽御嶽山 王滝口登山道田の原観光センター手前(標高2200m)付近
木曽郡木曽町•王滝村 長野県
山地に生息する茶褐色に黄色い筋模様のある蛾(ガ)です。
山地での生息数がとても多く群がって花を訪れたりすることが珍しくないようです。
167-01キスジホソマダラ
167-02キスジホソマダラ
2025/8/3
木曽御嶽山 王滝口登山道7合目三笠山山頂 (標高2250m)付近
木曽郡木曽町•王滝村 長野県
高山地帯に生息するチョウチョです。標高1000m以上の山地林のブナ林や針広混交林の林床に生えるスズタケ・チシマザサなどのササ類が重要な食草だそうです。成虫の移動性が高くないので生息域が分断されていて地域ごとに遺伝的・形態的な変異が見られるようです。
三笠山山頂に鎮座している三笠山神社の境内で見つけました。三笠山は木曾御嶽山の霊場にある前山で王滝口独特の霊場とのことです。修験者の友人の肩に止まっていました。彼の友人がチョウチョになって逢いに来てくれたのかな。
168-01ヒメキマダラヒカゲ
168-02ヒメキマダラヒカゲ
RELATED
関連記事など