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山の日レポート

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山の日 FUKUI 2025 記念式典

第9回「山の日」全国大会FUKUI2025 記念式典 小坂 善太郎 林野庁長官 来賓挨拶

2025.08.18

全国山の日協議会

心よりお喜び申し上げます

2025年8月11日(祝) 第9回「山の日」全国大会FUKUI2025 記念式典
小坂 善太郎 様 (林野庁長官) 来賓挨拶

皆さん、こんにちは。ご紹介いただきました、林野庁長官の小坂でございます。本日、「山の日」全国大会記念式典開催にあたり、一言ご挨拶させていただきます。
今年で 第9回を迎えた「山の日」全国大会が、ここ福井県大野市において、このように盛大に開催されますこと、心よりお喜び申し上げます。開催にご尽力いただきました福井県、福井市、大野市、勝山市、全国山の日協議会をはじめとした関係者の皆様方、そのお取組に対して厚くお礼を申し上げたいと思います。また、ご列席の国会議員の先生方におかれましては、様々な場でご指導いただいていますこと、厚くお礼を申し上げます。

小坂善太郎 様 (林野庁長官)

福井の人々には、山との付き合いの歴史がある

さて、福井県には日本百名山の荒島岳をはじめとした美しい景色、景観を楽しむことができる身近な山が多くございます。山に親しみ、山の恵みを感じながら、清らかな水や豊かな生態系、そういったものを囲まれながら暮らしてきた、この福井の人々には、そういった山との付き合いの歴史があるんじゃないかというふうに思います。こうした山への感謝の気持ちが、今回の大会のテーマである「未来へつむぐ、ふくいの山々 -感謝と共生のこころを次世代に-」込められているものだと思います。

小坂善太郎 様 (林野庁長官)

林野庁では、川上から川下に至る総合的な施策を進めている

私たちは毎日の生活の中で、山から、森林からたくさんの恩恵を受けています。例えば、二酸化炭素を吸収する地球温暖化防止、災害から生活を守る国土の保全、雨水を蓄えゆっくり流す水源管理、レクリエーションの場、生物多様性の保全、そして木材を始めとした林産物の供給。特に我が国におきましては、先人が植えてくれた人工林があり、この大半は 50年生を超え、利用可能となっております。この人工林を切って使って植えて育てる森林資源の循環を図ることにより、地域の林業、木材産業が元気になり、地方創生につながりますし、森林木材が持つ CO2 の吸収貯蔵効果により、2050年ネットゼロの実現にもつながります。こうした森林、山の効用を最大限に発揮すべく、林野庁におきましては、川上から川下に至る総合的な施策を進めているところでございます。

森業という取り組みを林業・木材産業と合わせ推進

この福井県では、大きな林業と小さな林業を組み合わせて、山の価値を最大化し、更には稼げる林業と山村地域の活性化を図り、森林を適切に整備、管理していく。こういったことを目指した施策を進められておられます。林野庁におきましてもこうした取り組みが全国に広がるよう、取り組みを進めていきたいと考えているところでございます。また、農林水産省におきましては、本年5月に滝波副大臣のもと「地方みらい創造戦略」を策定しました。林野庁ではこの戦略に基づき、登山を始めとした山の魅力、更には森林空間の活用、企業の皆さんの森づくり活動、森林の空間や機能に価値を見出し、山村地域に賑わいを、雇用を創出するいわゆる森業という取り組みを進めております。こうした、森業という取り組みを林業・木材産業と合わせ推進することにより山村地域の振興を図って参りたいという風に考えております。皆様方とこのような政策を、推進していくことを、ご期待、お願い申し上げたいと思います。

結びのことば

結びになりますが、本日の「山の日」全国大会を機に国民の皆様が山、山の自然とそこにある森林に対する理解と関心を深める良い機会になることを期待するとともに、ご参集の皆様方の活躍とご健勝をご祈念申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。

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