
山の日レポート
自然がライフワーク
スマホ昆虫採集#番外編(4回目) 『昆虫の綺麗な目に魅せられて』
2025.11.15
文・写真提供:東京都 太田長樹さん
燕岳(標高2,763m)は、北アルプス・飛騨山脈(常念山脈)にあります。日本二百名山及び新日本百名山に選定されています。北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切った稜線上にあります。登山口の中房温泉(標高1,462m)、合戦尾根の登山道そして燕山荘で出逢った昆虫を紹介します。今回出逢った昆虫は高山でしか見ることができない珍しい昆虫ではないです。平地でも見つけることができる昆虫でした。
2025/9/23・24は天候に恵まれた山行だったので昆虫の写真と山の風景もお届けします。

173-01【燕岳稜線】
2025/9/23 登り
合戦尾根第一ベンチ(標高1,666m) 安曇野市 長野県
ザトウムシは世界で約6,600種以上が知られており日本には約80種類が生息しています。和名は「座頭虫」です。名前の由来は盲人が杖で探りながら歩く姿に似ているからです。8本脚でクモに似た外見を持つことからクモの仲間と誤解されています。出糸突起をもたないことでクモ類と区別されています。夜行性で山地に多く生息しています。

173-02【スジザトウムシ】

174-01【ヤコンオサムシ】
2025/9/23 登り
燕山荘の玄関 (標高2,712m)で見つけました。 安曇野市 長野県
山地性で比較的高標高に分布しています。
他に沢山の種が居るオサムシ。オオオサムシ・マヤサンオサムシ・イワワキオサムシ等。平地でも見つけることができます。

174-02【ブロッケン現象】

175-01【サキグロムシヒキ】
2025/9/24 下り
合戦小屋(標高2,350m) 安曇野市 長野県
山間部の林縁や草地・渓流沿いなどでよく見られます。他の昆虫を捕食する肉食性の習性を持っています。開けた草原などは生息場所としてあまり好まない傾向があるようです。

175-02【御来光】早朝燕山荘からの眺め 安曇野市 長野県

176-01【ハネナガフキバッタ】
2025/9/24 下り
中房温泉登山口(標高1,462m) 安曇野市 長野県
フキバッタは短翅の種類が多いです。本種は長い翅を持ち飛翔することができます。
山地に生息しています。成虫は7~10月に出現します。南日本では主にブナ帯に生息しています。本種を含めフキバッタ類はイネ科やカヤツリグサ科はまったく食べないそうです。

176-02【槍ヶ岳】早朝燕山荘からの眺め 安曇野市 長野県
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